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2024.01.03
三日のご縁
本日一月三日は朝課引き続き大般若会満散でした。
元旦から、三日間で600巻の大般若経を転読します。
大般若経の大きな力と読経をする念の力で無病息災、百事吉祥をご祈祷致します。
また、一月三日は一家族の特別ご祈祷があります。福厳寺では正月の恒例行事です。
本日もご夫婦でお越しくださり、大般若会祈祷を致しました。
正月にご祈祷に来られるのは、もう今年で40数年目になるそうです
小衲(新住職)が生まれる前、閑栖(前住職)が福厳寺に新しく入寺した当初からのご縁です。
そのきっかけは、閑栖が高校(元足利工業大学附属高校、現足利大学附属高校)に勤めていた時の教え子で、たまたま福厳寺の工事に来た時に再会してご縁が繋がったのでした。
結婚して、子供が産まれ、その子供たちも結婚し、様々なことがありましたが、毎年年頭のご祈願に来てくださります。
20年近く前、小衲が出家する前は、お互いの家族が集まりご祈祷と食事をしていました。
まだ、母と姉も存命で賑やかな正月だったなと思い起こされます。
大般若会は「修正会(しゅしょうえ)」「修正月会」とも申します。正月を迎えるにあたり、自分自身を正しく修める法要です。
昨年一年の無事と反省を思い、この一年を迎えられたことに感謝する意味もあります。
様々なことが起こり、色々な縁がありますが、今日という1日の無事を願いつつ大切にしていけば、長い年月を経てもより良いご縁と実りがあるのだと思いました。