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2024.02.19
土砂加持
本日は足利市内の大小山麓にある天台宗鳳仙寺さんで、土砂加持(どしゃかじ)に参加させて頂きました。
土砂加持とは、
密教で行われる修法の一つで,光明真言により土砂を加持する作法をいいます。
光明真言を誦して加持した土砂を亡者の死骸・墓・塔の上などに散じると,たとえその亡者が地獄・餓鬼・畜生・阿修羅(あしゅら)の世界で苦しんでいても,この土砂の功徳により光明を得て極楽浄土に往生し菩提を得ると説かれているのです。
日本では鎌倉初期に明恵上人がその功徳を高唱してより盛んとなり,<土砂加持法会>として広く普及し現在に至っています。
臨済宗では加持祈祷をすることは少なく、土砂加持という存在も私は知りませんでした。
今回は鳳仙寺さまに、お誘い頂き、多くの僧侶が集まり土砂加持をしたのでした。
非常に呪術的な法要ですが、この形が日本独自の神仏習合し、修験道を重んじてきた姿なのかとも思いました。
大変有意義な法要を体験させて頂きました。