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2022.02.06
朋有り遠方より来たる
本日2月最初の坐禅会でした。
早朝六時の寒い時間ですが、お二人ご参加くださいました。
お一人は毎回参加下さる善男子(子は、尊称。信心深い男性を意味します)いつも有難う御座います。
もう一人は初めてご来山された若者でした。
その若者、袴姿という装い、気合十分の手練れのようなお姿でありました。
実は彼は現役のプロボクサーであり、拙僧とは旧知の仲でありました。
拙僧も出家前の大学生時代、学業と並行してボクシングに精を出しプロボクサーのライセンスを有しておりました。
建長寺専門道場での修行後、足利に戻りまして地元のボクシングジム(JKボクシングジム)に通っていたのです。
コロナ蔓延前には、彼の試合を観戦しに後楽園ホールまで行っていたものです。
そんな彼が、リング上の荒々しい様子とは打って変わって、凛とした姿で坐禅に励まれていました。
そして禅の教えを学びたいと、リング上同様に熱い眼差しをしておられました。
『論語』の一節を思い浮かべます・・・
「有朋自遠方来、不亦楽乎(朋有り遠方より来る、亦た楽しからずや)。」
ジムにはコロナ禍となり2年以上行くことは出来ていませんでしたが、かつての仲間が坐禅会に来られて、ともに禅を学べるとは、なんと楽しいことでしょう。