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2022.05.22
5月坐禅会 參
本日5月3回目の坐禅会でした。
久し振りの晴天、気持ちの良い朝でした。
早朝6時からの坐禅会には、お二人の参加者がお越しになりました。
今日は禅をインドから中国に伝来させた、禅宗初祖達磨大師についての資料を配布しました。
不明な点の多い達摩大師ですが、「二入四行論」が信憑性の高いもので重要な内容です。
「二入」とは、二通りの真理への入り方で、理論にあたる「理入」と実践にあたる「行入」である。
「理入」とは、すべての人に仏性があるものの、煩悩に覆われているので、壁観(坐禅)によって迷いを離れ、仏性を明らかにするもの。
「行入」とは以下の四つである。
報冤行(ほうおんぎょう)・・・苦は自らの過去の怨憎(おんぞう)の結果であると理解し、他人を怨まず忍耐する。
随縁行(ずいえんぎょう) ・・・現在の自己のあり方が因縁によることを覚り,因縁に随って動じないこと。自分の過去の行為に縁が結びついて生じている結果であり、一喜一憂しない。
無所求行(むしょぐぎょう)・・・一切の法が本来空寂であるとして,無所求に徹すること。求めることによって苦しみが生じてしまう。
称法行(しょうぼうぎょう)・・・本性清浄(ほんしょうしょうじょう)の理法に従って六波羅蜜を実践することを指す.
坐禅を志す者にとって、達摩大師の教えは知っておかなければなりません。
そして実践してこそ禅の醍醐味です。
坐禅会が終わり境内へ出てみると、今年初の睡蓮が咲いておりました。