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2023.05.14
5月 坐禅会 1
本日は雨の中、お2人が坐禅会にご参加下さりました。
雨垂れの音が響く本堂内で、静かに三炷(三回)坐禅を致しました。
後半には降り注ぐ雨も止み、小鳥たちのさえずりが聞こえてきました。今年初の鶯の声も聞こえ、心地よさが倍増しました。
雨が降ると足下がぬかるみます。お帰りになる皆さんの足跡が境内には残されていました。
仏教には「三獣渡河(さんじゅうとが)」という教えがあります。
『岩波仏教辞典』によると、
三獣は兎・馬・象をいう.『大毘婆沙論(だいびばしゃろん)』や優婆塞戒経(うばそくかいきょう)などに,三獣が河を渡るとき兎は水上に浮かび,馬はその足が水底に至るものと至らざるものがあり,象は底を踏んで渡るという喩えを挙げ,それぞれを声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・如来(にょらい)の悟りの深さに喩える.また『法華玄義』では三獣を二乗(声聞・縁覚)と菩薩とに配する.
とあります。
「徹底」という言葉は、この像の足が「底に徹する」=「徹底」から由来しています。
仏教を深く理解することを「徹底」と呼び始め、現在では一般に「物事を貫く」などの意味で使用するようになりました。
本日も坐禅に〈徹底〉して頂けたことと思います。しっかりと底に徹しておりました。