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2024.01.06
建長寺三門土曜法話
本日は大本山建長寺での三門法話を勤めてまいりました。
今年初めての本山参り、鎌倉入りでしたので建長寺登山前には鶴岡八幡宮へ初詣に行って参りました。
九時頃でしたが、既に参道は多くの参拝者がおられました。
今年は小衲、本厄の歳ですので八幡様へお参りし、厄除けの御札を頂きました。
本殿をお参りしたら、必ず階段を下って下宮をお参りします。
八幡様をお参りして建長寺へ向かいますが、巨福坂を越えるとやや人も少なく、落ち着いた雰囲気になってまいります。
建長寺では毎週土曜日、午前十一時と午後一時から建長寺派布教師が三門下で15分ほどの法話をしております。
本日は今年初めての三門法話。天気も良く、穏やか気候の下大勢の方が足を止めて法話に耳を傾けて頂きました。
今回は、能登半島震災も踏まえ、喜怒哀楽・四苦八苦の避けられない人生に於いて見失ってはならな「本来の自分」について話させて頂きました。
小衲の高校の先輩でのある
相田みつをさんの詩に
「アノネ、正月の正という字はね、
一にとどまる(止まる)ーと書くんだよ」
一とはなんでしょう?
一とは原点、要するに自分のこと
自分が自分に止まるー
つまり、自分が自分になる
それが正。
リンゴがリンゴになるーそれが正。
みかんがみかんになるーそれが正。
フラフラとわき見ばかりしていた自分が
本来の自分に帰って落着くー
それが正。
正月は、本当の自分「一」に止まる月、自分という存在を振り返ってみる時です。
本当の自分に立ち返るには、
よい手段としては、やはり「坐禅」はよいものです。
それと、「お墓参り」。自分の命の源、父母、祖母祖父、ご先祖様が眠るお墓を綺麗にして、心を込めて手を合わせる。
向こう側(仏、ご先祖)と繋がることが出来る場所です。
自然と、心は落ち着いて、自分の命のつながりを感じられて、生きる力が湧いてきます。
お正月は、自分に立ち止まる「正」の月。
自分に立ち返る、大きな力も頂ける、お墓参りもして頂きたいです。