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2021.10.05
達磨忌
10月5日は禅宗初祖である達磨大師のご命日、「達磨忌」です。
福厳寺などの、禅宗寺院では「二祖三仏忌(にそ さんぶっき)」と呼ぶ重要な法要があります。
「二祖」とは、禅宗初祖の達磨大師(達磨さん)と寺院の開山様(福厳寺は実堂権和尚様)です。
お二人のご命日には、達磨忌(10月5日)、開山忌(7月20日)として報恩の法要を致します。
さらに、「三仏忌」とは、仏教の開祖であられる釈尊(仏陀・お釈迦さま)の誕生日をである「降誕会(ごうたんえ・花祭り)」、お悟りを開かれた「成道会(じょうどうえ)」、お亡くなりになられた「涅槃会(ねはんえ)」の三つの遠忌法要です。
福厳寺では、「二祖三仏忌」に住職・副住職が朝課にて報恩の読経を勤めます。
10月5日の「達磨忌」には本堂上間床の間に、寺に伝わる特別な達磨大師のお軸をお掛けしております。
ギョロリとした眼で、見る者を圧倒させます。
達磨大師の四聖句は下記の四つです。
「不立文字(ふりゅうもんじ)」・・・真理は文字言葉では伝えることはできない
「教外別伝(きょうげべつでん)」・・・経典などの教えの外に直接心に伝わる教えがある=以心伝心
「直指人心(じきしにんしん)」・・・ずばっと自分の心(真実)を指せ
「見性成仏(けんしょうじょうぶ)」・・・本来の自分を悟る(覚める)ことが仏となることだ
達磨さんの眼には、真実の自分に気づけというメッセージがあります。