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2022.09.04
9月坐禅会 壱
本日は九月最初の坐禅会でした。
参加者は4名お集まりくださり、早朝鈴虫の鳴き声が響き合うなかゆったりと坐禅の時間が過ぎて行きました。
常連のお一人は、本日袴姿でご来山。とてもお似合いで居士(出家せずに仏道を修める人)の佇まいでした。
本日からは、9月の坐禅会ですが先月とは全く異なった雰囲気でした。
坐禅をしていると、自分の事も周りのこともよく気が付くようになります。ただお寺で坐っているだけのように思えますが、先月とは同じ時間でも、風が違く、外の音が違く、草木の様子が違く、自然の勢いの違いも感じられます。そして、大きな力によって生かされていることを感じます。
今日は、坐禅に必要な「調五事(ちょうごじ)」という五つの調える可き事を説明しました。
1、調飲食・・・食事は適切に取ります。過多になったり、不足したりしないよういに、栄養のバランスも気を付けなければなりません。
2、調睡眠・・・睡眠不足も、寝すぎてしまうことも良くありません。適切な睡眠をとりましょう。
3、調身・・・ここからは、坐禅中の具体的な要点です。身を調えます。足を組み、正しい坐禅の姿をします(立腰)
4、調息・・・呼吸を調えます。ゆっくり吐いて、自然に吸い込む。呼吸は腹式丹田呼吸。
5、調心・・・心を調えます。心が安定するかどうかは、食事、睡眠、身体、呼吸と密接に関係していますので、うまく調えると、自然と気持ちが穏やかになります。あとは坐禅に集中して調心の目的を達し、虚妄心、汚染心を、真心・清浄心に戻してあげましょう。