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2023.10.05
達磨忌
本日10月5日は禅宗初祖である達磨大師のご命日「達磨忌(だるまき)」です。
達磨忌
中国禅宗の初祖,達磨(菩提達摩(ぼだいだるま))の入寂した10月5日の忌日に営む法要をいう.入寂の年月には異説があるが,一般には『伝法正宗記』5の528年(梁の大通2)10月5日の説によって行われている.
『岩波仏教辞典』
本堂向かって右側に「達磨像」が鎮座されています。
毎年朝課にて「達磨忌」法要をいたします。楞厳呪(大佛頂萬行首楞嚴神呪)という禅宗で非常に重んじているお経をお唱えしてご回向申し上げます。
廻向文は、
浄法界身、本無出沒、大悲願力、示有去來。
仰冀真慈、俯垂昭鑑。山門今月初五日伏値、初祖菩提達磨圓覺大師大和尚示寂之辰。
虔備香華灯燭、茶菓珍饈、以伸供養。
仍集合山比丘衆、同音諷誦。
大佛頂萬行首楞嚴神呪、所集殊勳上酬慈廕伏願。不捨悲心憫三界六凡之衆、再來末世、現一花五葉之春。
十方三世一切諸仏、諸尊菩薩摩訶薩摩訶般若波羅蜜。
【訓読】
浄法界の身、本、出没無し、大悲の願力、去来あることを示す。
仰ぎ冀くば真慈、俯して昭鑑を垂れたまえ。
山門(福厳寺)今月初五日(5日)伏して初祖菩提達磨円覚大師大和尚示寂の辰に値す。
虔しく香華灯燭、茶菓珍饈を備え、以て供養を伸ぶ。
仍って合山の比丘衆を集め、同音に
大佛頂萬行首楞嚴神呪を諷誦す。集むる所の殊勳は、上、慈廕に酬いんことを。伏して願くば、悲心を捨てず、三界六凡の衆を憫(あわれ)んで、再び末世に来たって、一花五葉の春を現したまわんことを。
十方三世一切諸仏、諸尊菩薩摩訶薩、摩訶般若波羅蜜。
達磨大師のご遺徳を偲び、禅の教えを学び理解し、実践して参ります。