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2022.02.15
涅槃会(ねはんえ)
釈尊は2月15日の夜半に入滅されたと日本では伝えられております。
今日は「涅槃会」として釈尊ご生涯と教え(法)を偲び敬います。
大本山建長寺や、福厳寺をはじめとする、多くの寺院では涅槃図を掲げて法要を致します。
福厳寺では、朝課の前に涅槃会の読経供養を致します。日中には、涅槃図をお参りに来られる方々もちらほらお見掛けしました。
さて、この涅槃会の時期には学ぶべき、釈尊がお亡くなりになる前に説かれた最後の教えがあります。
その内容は『仏垂般涅槃略説教誡経(遺教経)』に記され禅宗では重要視されております。
具体的には、八大人覚という大人が覚知すべき八つの教えがあります。
1,小欲(欲望を少なくしなさい)
2,知足(足ることを知りなさい)
3,寂静(騒がしいところは避けて静かさを求めなさい)
4,精進(努力を惜しまずに励みなさい)
5,不妄念(教えを心に念じて決して忘れない)
6,禅定(心を静めて定める)
7、智慧(自分の過ちにも気が付く正しい智恵をもちなさい)
8.不戯論(無意味な議論はするな)
釈尊は約2500年前に存在したお方でありますが、現代にも大いに拳拳服膺したい教えであります。
これが釈尊の教えを学ぶ大人が心得る八つの自覚です。