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2024.03.22
春彼岸会 5日目
本日も風が強い一日でしたが、墓参の方々もおられました。
本堂前の枝垂れ桜蕾がやや膨らんできました。
彼岸は「彼の岸」です。つまり、向こう岸(悟り、仏の世界)にこちらから向かう意味があります。
どのようにすれば、彼岸に行けるか?
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を心掛けるのです。
布施・持戒・忍辱(にんにく)・精進・禅定(ぜんじよう)・智慧の六つです。
一番漢字が難しい、「忍辱」とは、
種々の侮辱や苦しみを耐え忍び心を動かさないこと。忍。
であります。
私たち人間も耐えなければならない時は多々あります。
その重要さは大自然の営みからも学べます。
蕾がやっと膨らんできた枝垂桜も、風雨に耐えてきました。今年は冬が寒かったのでしょう。昨年よりも遅いですが、確実に咲く準備をしています。
忍辱の姿も、枝垂桜の幹から受け取れます。
あと1~2週間で綺麗な花が咲き誇るのでしょう。