本日４月8日は、お釈迦様のお誕生日『花祭り』です。

本堂前に、生まれたばかりのお釈迦様（誕生仏）が祀られる「花御堂」を安置してありますので、甘茶を注いでお祝いしてください。

福厳寺では、この日に『秘仏・子安観音像』を本堂内にてご開帳致しております。

「子安観音像」は足利義兼公の正室・北条時子夫人（北条政子の妹）の守り本尊であり、嫡嗣（跡取り息子）・義氏公誕生に際し大きな利益を与えたと伝わる尊像です。

今年は大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で北条家の人々が脚光を浴びておりますが、福厳寺も当然ながら北条家とは大きな縁があります。

さて、現在からさかのぼること約2600年前、現在のネパール領ルンビニーで誕生されたお釈迦様は、「誰もがみな、かけがえなのい素晴らしい仏の心（本性・仏性）を具えている」と悟り、仏教を開かれました。

生まれた時には右手は天を、左手は地を指し、

天上天下唯我独尊（宇宙のすべての存在は、みな比べようのない尊い命を具えている）

と称えられたと伝えられます。

今年も、大きな法要はせずにお一人お一人、心静かにお参りください。

そして、お釈迦様が教えになられた「だれもが持つ、尊いいのち」を自覚しお互いに大切にしていきましょう。