涅槃会(ねはんえ)
投稿日:2023年02月15日
2月15日はお釈迦様が入滅(お亡くなりになられた)の日・「涅槃会(ねはんえ)」です。
「涅槃」とは・・・
智慧(ちえ)を磨き修行を積んで、迷いや煩悩(ぼんのう)や執着を断ち切り、悟りに到達して、いっさいの苦・束縛(そくばく)・輪廻(りんね)から解放された最高の境地をいいます。インド古代の原語、パーリ語のニッバーナnibbānaの音写で、サンスクリット語ではニルバーナnirvānaといいます。
原語では「(炎が)消えて滅びた(状態)」を意味し、ちょうど風が炎を吹き消すように、燃えている煩悩の火が悟りによって消滅し、すべての苦悩のなくなった状態をさします。
お釈迦様の入滅を「涅槃」とお呼びするのは、生老病死の苦が避けられない肉体の死をもって完全な涅槃(無余または無余依涅槃)に至ると考えられたからです。
福厳寺では「涅槃会」の本堂にて寺宝・「涅槃図」をお掛け致しております。
この大きな涅槃図には付属の巻物が伝わっており、享保三年(1718年)に有志の方々が福厳寺に涅槃図が無いことを憂い、御寄進下さったことが記されております。
以来、300余年大切に守り伝えられてきた福厳寺の寺宝であります。
お亡くなりになられた神々しいお釈迦様を取り囲み、嘆き悲しむ仏弟子達、動物たち、天神たちのお姿もご覧下さり、お釈迦様のご遺徳を偲びましょう。