写経会再開のお知らせ。
投稿日:2016年04月06日
本年4月から福厳寺写経会を再開します。
写経とは大切なお釈迦様の教えが説かれたお経を書き写すことです。聖武天皇の時代、全国に国分寺・国分尼寺が建立され、聖徳太子が制定した「十七条憲法」第二条で「篤く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり。」と宣われました。これを実践する為に多くの仏教テキストが必要になり経典を書写することが広まりました。これが我が国での写経の歴史の始まりと言われております。
写経は元来、仏道修行であって如法経といい一字を書くごとに三度の礼拝を行う、一字三礼の修行を積んだと伝えられます。
心は外に向かい静めることは難しいですが、お寺で静かにひたすらにお経の一字を正しく書き写すことで、心の統一と平静さを保ちます。誰もが自らに持っている仏さまの心を味わい、生活の新たな力を養います。
近年、日本に於ける脳機能研究の第一人者として知られる東北大学の川島隆太教授が「認知症の改善や防止策として、脳を活性化するのに最も効果が高いのは『写経』です」と研究発表をされたことが紙面を飾ったことは記憶に新しいです。
ご先祖様や亡き方への供養、願い事の成就を祈念しての写経により心身を健やかに、良き時間を過ごしましょう。
福厳寺写経会は毎月第一水曜日午後7時~8時半頃迄です。
初回は4月6日(水)です。
参加費は「般若心経」紙代として300円をお納め下さい。
※筆記用具・筆等は各自持参下さい。お寺にも筆ペン、鉛筆等用意しております。
合掌