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禅のこころ、いまここに、勝覚。 その①
投稿日:2016年05月05日
夏目漱石没後100年にあたり、漱石が禅に非常に感心をもたれ、臨済録・方丈記などを題材として小説「坊ちゃん」・「吾輩は猫である」「草枕」などは禅語で綴っています。
故に次の通りにまとめました。もっと詳しく知りたいなど、ご興味のある方は福厳寺までご連絡ください。
宮城県多賀城 妙心寺派 不磷寺徒弟 臨済宗建長寺派 布教師 鎌田勝覚
臨済禅と夏目漱石
臨済禅 直下愚直是貴人(じきげぐっちょく これきじん)
黄檗仏法無多子(おうばくのぶっぽう たしなし)
無事是貴人(ぶじこれ きじん)
徳山禅師は 無事是貴人を
事に於いて 無心
心に於いて 無事
夏目漱石は
春待つや 云へらく無事は 是貴人
鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺
ホトトギス 厠半ばに(カワヤナカばに) 出かねたり
論語では
其知可及 其愚不可及也(その知におよぶべきも その愚におよぶべからず)
芥川龍之介は夏目先生の御霊前に、献ずと
君看雙眼色 (君看よ 双眼の)
不語似無愁 (語らずんば 憂い無きに似たり)