２月１日から福厳寺本堂上間に涅槃図（ねはんず）を掛けております。

２月１５日はお釈迦様が亡くなられた日、「涅槃（ねはん）会」です。

涅槃図とは、そのお釈迦様が８０年の生涯を閉じられた時の様子を描いたもので、多くの人々、生きとし生ける動物たちが集まり泣き悲しんでいる様子が書かれています。

涅槃図が初めて我が国で書かれたのは、平安時代の応徳３年（１０８６）作の金剛峯寺（高野山）の涅槃図（国宝）であるといわれています。

福厳寺の涅槃図は、残されている『涅槃絵像序』の巻物から享保三戊戌年（１７１３年）に描かれ寄贈されたことが分かります。以後、寺宝として大切に守られてきております。

普段見ることのできない「涅槃図」を前に拝み、生きとし生けるもの、すべての命を大切にされたお釈迦様の大いなる慈悲を感じてください。

今年も２月１５日の『涅槃会』まで本堂にてご覧になれますので、お参りください。